【2025年最新版】デイトナ・サブマリーナの値上げ、定価推移

ロレックスの値上げの歴史
かつて昔は、今よりはるかに定価が安く、マラソン不要で購入しやすかったロレックス。
今となっては、値上げが激しいロレックスですが、正規店の販売定価は上昇の一途です。
至近10年におけるロレックスの値上げのタイミングは以下のとおりです。
2015年 2月:スイスフラン高騰
2019年10月:消費税増税(8⇒10%)
2020年 1月
2021年 8月
2022年 1月
2022年 9月
2023年 1月
2023年 9月
2024年 1月
2024年 6月:金モデルのみ
2025年 1月
上に書いた理由以外にも、コロナ渦の影響や、原材料であるステンレス・ゴールド価格や人件費の高騰が大きく影響していることが値上げの背景にあります。
実際、2022年~2024年は1年に2回も値上げをしており、この時期に著しく価格高騰したステンレス・ゴールドの市況価格にロレックスは相当敏感になっていると見られ、これを即座に販売価格に反映していることが伺えます。
人気モデルごとの価格推移
こうした背景のもとで定価が上昇しているロレックスですが、上記のタイミング以外にもモデル変更・マイナーチェンジのタイミングで何度も価格改定が行われております。
入手困難モデルのデイトナ、サブマリーナを代表として、その価格推移を整理しました。
ロレックス デイトナの定価推移
2003年と比較すると、22年間で約154万円の値上げです(290%UP)。

ロレックス サブマリーナ(デイト)の定価推移
2014年と比較すると、11年間で約76万円の値上げです(194%UP)。

ロレックス サブマリーナ(ノンデイト)の定価推移
2015年と比較すると、10年間で約63万円の値上げです(182%UP)。

ロレックスの今後の値上げについて
ステンレス・ゴールドの市況推移
腕時計の堅牢性・耐食性を確保するためにロレックスは、オイスターケースおよびブレスにステンレスまたはゴールドを採用しています。
デイトナの一例をあげると、ステンレスモデルとゴールドモデルでは約480万円の価格差がありますが、金属の価格は、腕時計価格の大きな比率を占めていることでしょう。
ステンレスモデル Ref.126500LN

ゴールドモデル Ref.126508

つまり、ロレックスの販売定価は、ステンレスとゴールドの市況価格に依存することから、これらの市況推移とロレックスの値上げの時期を対比してみました。
注目すべきはゴールドの価格です。
ロレックスは、2025年1月の値上げでゴールドモデルを中心に大幅な値上げがされたところですが、それ以降も、金の市況価格が大幅に上昇していることが分かります。
一定の在庫を抱えているとはいえ、このグラフを見る限り、2025年の2回目の値上げの可能性は非常に高いと考えられます。

一方、ステンレスに関しては、2021年から大幅上昇して以降、現在の市況価格は下落または一定範囲で推移している状況です。
これらのグラフを踏まえると、2025年の2回目の値上げは、2024年6月の値上げの時と同様、ゴールドモデルに限定した値上げとなる可能性が予測されます。

グラフの出展:GD Freak!
ステンレスの実際の値段
上で書いた通り、ゴールド・ステンレスの市況価格が昔と比較して大幅に上がっていることは事実です。
しかし、世の中(しかも日本)には、このような時計もあります。
カスタム腕時計 RENAUTUS・ルノータス
時計ケースのOEM製造を担ってきた機械加工メーカーが手掛ける日本発のカスタムウォッチブランドです(本社は奈良県)。


「価格破壊ウォッチ」と称されるルノータスの時計のお値段を見ると、市況が上がったからとはいえ、ロレックスの値段がいかに高いかが分かります。
逆に、消費者である我々は、ロレックスと同じ素材を使った時計でも、利益込みでもだいたいこのぐらいの値段で作ることが出来るのだな。ということを知る機会を与えてもらいました。
ここで少し、素材の話をします。
一般的な腕時計に使われるステンレスの種類・グレードは大きく3つに分類されます。
- 1つ目は、カジュアルウォッチに採用されるSUS304
- 2つ目は、ミドルクラスから高級腕時計に採用されるSU316やSUS316L
- 3つ目が、ロレックスなどの超高級腕時計ブランドが採用しているSUS904Lになります
SUS904Lは、素材に含まれるニッケル・クロム・モリブデン・銅といった合金の含有量が高く、腐食・さび・酸に対して優れた耐性を有するとともに、見た目の輝き・美しさを備えながらも、高い硬度を有するスーパーステンレスと呼ばれる素材です。
そうです!
ロレックスのステンレスモデルは、オイスターケース・オイスターブレスにSUS904Lの素材を採用していますが、ルノータスも同様。
SUS904Lの素材をケース・ブレスに採用してお値段なんと!! ¥201,300円という価格破壊を起こしているのです!
しかもこの時計、ムーブメントはスイスが誇る業界最大手のムーブメントメーカー「ETA」を採用しています。
今でこそ、ロレックスは自社開発ムーブメントを搭載しておりますが、かつてはETA社のムーブメントを搭載しておりました。
また、チューダー、オメガ、カルティエ、IWC、ブライトリングといった世界的に超有名時計ブランドが、今もETA社のムーブメントを採用しています。
さらに!このルノータスは、ロレックスと同じメテオライト(隕石)文字盤を採用しているモデルがあるのです!!


それでこのお値段¥201,300円を実現させているのです。信じられません。
ロレックスばかり見てきた私の感覚はすでに麻痺してしまっているのですが、ルノータスの時計に関しては、「価格破壊」という言葉が適切なのです。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
ロレックスの値上げの歴史・デイトナやサブマリーナといった人気モデルの価格の変遷を見てきました。
一方、ゴールド・ステンレスの市況推移とロレックスの値上げの時期を対比することで、今後のロレックスの値上げの予測をすることも出来ました。
また、国内時計ブランド「ルノータス」の価格を見ることにより、ロレックスのオイスターケース・オイスターブレス(SS)と同等の製品が、どのぐらいの価格で作られているかの勘所・実力値を見ることが出来ました。
一体、ロレックスの価格は今後どこまで上がるのでしょうか。
そして、一度値上げした販売定価は、市況に合わせて下がることがあるのか?
今後の動向に目が離せません。
販売定価推移グラフの情報は、筆者調べとなります。
複数のソースから調べた情報を記載しておりますが、事実と異なる内容も一部あるかもしれません。
適宜、情報の追加・修正を行っていきますので、何卒ご容赦ください。
海外でロレックスを購入できる!タイの首都バンコクでロレックスマラソンをしてきた
